2007年3月4日日曜日

硫黄島からの手紙

硫黄島からの手紙みたよ。

ものすごくすばらしい作品だと思った。名作だと思う。
戦争の醜さがものすごくうまく描かれてた。

よくある戦争映画は、アメリカとか日本だったら、どっちかが悪くて
それで片一方はヒーローとか。かっこいいみたいに描こうとしている作品が多いと思う。

でも今回の硫黄島からの手紙は、日本人、アメリカ人、どちらも人間であって
争いは醜い という明らかなメッセージを感じることができる作品だった。

全く偏りを感じない作品。アメリカ人が作ったとは思えない。
さっきも書いたけど、アメリカ人が作る戦争映画は、アメリカ人がヒーロー。日本人やドイツ人は残酷。
そんな風に描いていた気がした。
でも今回は、本当に偏りがない。
あまり偏っていると、やっぱり僕は日本人だから、大好きなアメリカでも、アメリカ人を殺せ!みたいに
映画中に思ったりする。アメリカ好きだよ。でも映画の中では憎しみを感じたりする。
だって自分の国の人が殺されるから。
だから、パールハーバーみたいに、日本がアメリカの船をぶっ壊したら
よっしゃーもっとやれ!とか思ったり、アメリカ人が日本人を殺すとイライラしてたけど
今回は、そういう憎しみとか汚い心が生まれてこなかった。

人が殺されるごとに、日本人でもアメリカ人でも、なんか悲しいなって思う作品。
本当に悲しいんだよ。日本人もアメリカ人も同じ人間だからね。そういう気持ちが自然と出てくる作品。

とにかく、アメリカ人か日本人なら絶対にみた方がよいと思う作品。
その他の国の人がみたら、どう感じるかわからない。
今みたいな時代であるからこそ、アメリカ人と日本人にとって、この作品は特別な意味があると思う。
これは本当に名作だと思う。今までの戦争映画にはないものだと思う。
この映画を見て、なんとも思わない日本人、アメリカ人はとりあえずなんか悲しいと思う。
なにかしらメッセージを感じると思う。絶対。

二度と戦争は起きてほしくないなと思う。
そして、日本のために戦ってくれた帝国軍人の方々には、改めて感謝したい。
あと、両国の犠牲になった人には黙祷を捧げたい。
日本がこんなに大きくなって、アメリカと仲がめちゃくちゃ良いっていうことを
本当にできることなら伝えたい。犠牲になった両国の人たちに。

こんな気持ちになる作品。どちらが醜いとかじゃなくて、どちらも人間で
戦争というもの自体が醜いものだ。ということ。それが僕の感じたこと。

3 件のコメント:

かおるみなと さんのコメント...

硫黄島は、賛否両論ですな。

友人(日本人)曰く、
「-あんな子供みたいなの主役にして(注:パン屋さんのこと)。(ところであの映画の主役って栗林中将なんでしょうか、それともあのパン屋さん?)あんな軟弱なの、当時の軍人さんの主流派じゃないでしょー。帝国軍人らしかったのは中村獅童の役。(最後はお笑いを取ってる役になってしまっていたが。)

-栗林中将も人間性豊かな面だけじゃなくって、軍人としての有能さももっと引き出されるべきだったのでは。」

との事。

私は、未だ見てないけど、どうなんでしょうか?

中村さん さんのコメント...

ともさん
パン屋(二宮君)はすごい名演技だったと感じたよー。どっちが主役とかどうこうの映画じゃなくて、戦争の醜さが主題の映画だと思うよ。主役は戦争だと思った。まぁ強いてどちらの人物が主役と決めたいなら、そこは曖昧になっていると思うこの作品。でもそこは問題じゃないかな。

あと、硫黄島の激戦当時は、どんな軟弱な人も動員されていたと思う。健康状態が良い人であっても、当時は食料もつきてるし、南方戦線で戦ってた人なんかは、病気とかにもかかったり、味方の人肉を食べたりして戦ってた。だから、軟弱とか健康状態がすぐれない軍人は大量にいたと思う。むしろ健康でぴちぴちな軍人は高級将校くらいだったかもしれないって思うよ。将校ですらまともな物食べてたか疑問。 

中村シドウおもしろかった 笑 あれはよいスパイスだったと思うよー♪♪ 演技も最高だった。すっごい恐ろしい上官だったよぉ。 シドウ、かっこいいと思った。

栗林さんの件だけど、軍人としての有能さは発揮されてたよ。だって、綿密な作戦をたてているシーン、米軍の上陸位置を的確に当てているシーンとかも描かれていたし、ほかの軍人が反対していることを独断(?)で指示して、最終的にはそれが正しい判断であったシーンなどなど。軍人としての有能さはしっかり描かれていたと思うよ。

真っ向からの反論だけど、ぜひみてみて♪すごく良い出来。

強いて文句を言いたいならば、(いいたくないけど)
集団自決のシーンで、密室の洞窟で手榴弾で
自殺するシーンがあった。大量に固まって、一人ずつ手榴弾で自殺していったけど、一つの手榴弾があんな密室で爆発したら、一人以上が確実に死ぬし、一人ずつ死んでいくのは不可能では?と思った。 あと、密室で手榴弾が爆発したら、確実にあの状態だとこまくが破れると思う。そこの演技がない。そこらへん。

あと、栗林さんがアメリカの拳銃を使用していたけれども、当時の日本軍が、いくら位の高い人でも敵国の拳銃を使うことを許しただろうか。

そんなところかな。今のところ。
でも本当に面白いよ。良い話。
日本の俳優は大健闘したと思う。
すごい名演技だったさー。

てか、たまに難しい日本語が出てくる。
昔の日本語かな。あと早口でわからないところもある。

中村さん さんのコメント...

あ、あと、渡辺謙がアメリカの拳銃を使ってたことは、実は映画自体に大してものすごい大きな影響を与えているから。あの拳銃はものすごい重要ポイントだったよ映画の構成上♪